免疫という身体を守る大事なシステムは、
リンパ球が大きな役割を果たしています。
これまでリンパの流れや働きが悪くなると、身体の不具合を起こしてしまうと
お話してきましたが、リンパは、私たちの身体を守る免疫力に大きく関係しています。
「リンパ節、リンパ球は身体に何個位存在するの?」のブログの中で、リンパ球の中でも
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)が私たちの身体にとって、とても大事なリンパ球だと
お話しました。
実は、・・・・・
★免疫力の中心人物は、ナチュラルキラー細胞なのです。★
今回は、免疫としての働きの上で、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)がどれだけ大切かを
お話ししたいと思います。
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◆免疫というシステムとは?
免疫には、ウイルスや細菌などの病原体などを体内に侵入させないようにする
「守りの免疫力」と「攻めの免疫力」があります。
◆守りの免疫力とは・・・
鼻や呼吸器などの粘膜、皮膚、腸管といった直接外界とつながっている部分が、
外敵の侵入を阻止し、全身のバリア機能として働く力のことです。
◆攻めの免疫力とは・・・
マクロファージ(白血球の一種)やリンパ球(B細胞、T細胞、NK細胞)などの
チームが担当して、体内をくまなく見張り、病原体を見つけると強力に攻撃して
排除してくれるという力です。
この二つの免疫力が、バランス良く働いて私たちの身体は守らるというシステムが
あります。しかし、病原菌を「守りの免疫力」で侵入を防ぎ切れずに、体内に入って
きてしまった時に、「攻めの免疫力」のチームの、リンパ球の中でも、即戦力を持って
いるナチュラルキラー細胞(NK細胞)が、中心人物として働いてくれています。
◆ナチュラルキラー細胞とは?
まず、リンパ球のおさらいです。
リンパ球には、生まれつき体の中に備わっている自然免疫のマクロファージ(白血球の
一種・司令塔)とNK細胞(ナチュラルキラー細胞)があり、生まれてから病気にかかったり
してできる獲得免疫のTリンパ球とBリンパ球などがあります。
◆ではNK細胞とはどんなリンパ球なのか?
NK細胞は、リンパ球全体の15~20%位を占め、体内に50億個程存在しています。
1975年に発見された、比較的新しい、研究途上のリンパ球です。
Tリンパ球(リンパ球全体の70~80%)とBリンパ球(5~10%)は、マクロファージの
指令を受けて活動をしますが、NK細胞は、マクロファージの指令に関係なく、 細菌や
ウィルス、ガン化した細胞がいないか、常に単独で体内をパトロールして、見つけると
すぐに強力なパワーで攻撃して死滅させ、ガン化や感染の拡大を防ぐ初期の防御機能を
行い、 速攻撃する頼もしいリンパ球だということが解っています。
◆NK細胞は、国の防衛力に例えると・・・
外国の侵入から国を守ることと、国の治安を守る両方の役割を果たしています。
身体の中では、外敵(細菌やウイルスなど)のみならず、内敵(ガン細胞など)を
攻撃してくれるています。
健康な人の体内では、毎日100万個程のガン細胞(体内の内敵)が生まれて
いるそうですが、このようなすごい働きをしてくれているNK細胞が、外敵、内敵を
死滅させてくれて、私たちの身体を守る免疫力の中心人物であるということになります。
◆ナチュラルキラー細胞の性質とは?
1)夜眠り、朝起きる・・・NK細胞が活性化されるのは、早朝5~6時頃から強くなり、
真夜中が一番弱くなります。
2)季節による変化・・・フランスの調査では、10月頃、ロシアでは8月頃活性化すると
言われています。
3)気分による変化・・・悲しみやストレスにより、活性化が低くなり、笑うと高くなります。
4)年齢による免疫機能の変化・・・10歳以下で低く、40歳でピークを迎え、40歳以降は
徐々に低下していきます。
このような性質を持っているNK細胞の数は、生まれた時は、少なく、加齢とともに
増加しますが、その反面、免疫機能の活性力は加齢とともに低下していきます。
小さな子供さんやお年寄りは免疫力が低く、インフルエンザなどの感染症に
かかりやすのはこのためです。
~攻めの免疫力の中心人物であるNK細胞が、
体内の病原菌を認識して死滅させ、正常に働いてくれていれば
免疫力が維持でき、健康でいられるということになります。~
◆免疫力低下の原因とは?
低下してしまうと、健康維持ができなくなり、身体に
さまざまな不具合が身体に起きてきます。
免疫力が低下させてしまうその原因は、左の図の
ようなことなどが上げられ、さまざまな症状が
私たちの身体に起きてきます。
①さまざまな症状が身体に現れる。
(肩こり、腰痛、しびれ、むくみなどやしわ、シミ、たるみなどの老化現象)
②風邪をひいたり、インフルエンザなど感染症にかかりやすくなる。
(ノロウイルス、結核、エイズなど)
③様々な病気を引き起こす。
(ガン、心臓病、肝炎、糖尿病、白血病、認知症、口内炎、歯周病などさまざまな病気、
免疫力の異常が起きた時は、アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症、膠原病、関節リューマチ、
バセドー病、潰瘍性大腸炎など)
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リンパ液の流れが悪くなり、リンパ節が滞ると、リンパ液の濾過機能が低下して、
老廃物が体外に排出されにくくなります。
また、リンパ節で新しいリンパ球を作る働きが低下して、リンパ球の数が少なく
なってしまいます。
その結果、リンパ球の活性化が悪くなり、数も少なくなり、免疫力が低下してしまいます。
そして、さまざまな症状が私たちの身体に起こってきます。
ではどうのようにすれば免疫力を低下させずに、身体の不具合を解消していけるのでしょう?
~★そのための有効な方法が、リンパマッサージです。★~
★MYUのリンパマッサージは、リンパ節のていねいなマッサージで滞りをなくし、
リンパ液の流れを良くしてリンパの働きを良くしますので、免疫力アップして
健康な身体・お肌にしていきます。
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次回は、免疫力をアップさせるにはどうしたら良いのか、詳しくお話したいと思います。
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