＿内田 ＿

 潤いのある肌をキープ したい！！・・・表皮について お話。

プルプル潤い肌をキープしたい！

でも、色々な影響を受けてお肌はトラブルを起こしてしまいます。トラブル肌をできれば解決したいのに・・・

お顔の皮膚は、身体の皮膚に比べ、薄く、外にさらされているためにトラブルを受けやすいのです。

前回のブログでお肌の仕組みをお話させて頂きましたが、表皮、真皮、皮下組織の３層からできています。

ではお肌の一番上にある表皮は、どんな役割をして私たちのお肌を守ってくれているのでしょうか？

プルプル潤い肌をキープをするためには・・・？

　　　※前回のブログ記事「お肌の仕組み」についてはこちらをご参考にしてください！

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《表皮》　　　　　

表皮は、皮膚の一番外側にあり、外的刺激から肌を守る役割、

バリア機能があります。

表面から順に、角質層・顆粒層・有棘層（ゆうきょくそう）・

基底層（きていそう）という４層からできています。

表皮で大切な角質層・基底層について説明させて頂きます。

●角質層

角質層は表皮の最表面にあり、その厚さは平均で約０.０２ミリ、食品用ラップ程度の非常に薄い膜ですが、

肌内部の水分が逃げるのを防ぐとともに外的刺激をブロックするバリア機能という大切な役目を

持っています。水分を保ち肌を守っているのは、表面の皮脂や、角質細胞に含まれるアミノ酸などの天然保湿成分

（NMF）、細胞の間を満たし、細胞同士を結びつけるセラミドや脂肪酸などの角質細胞間脂質です。

およそ１０～２０層程の角質細胞が、角質細胞間脂質をはさんで重なってできています。

・角質細胞

角質細胞の主成分であるケラチンは、水分を含むと柔らかくなる性質を持っています。

健康な角質層には１０～２０％の水分が含まれていますが、その水分を守るために働いてくれるのが

NMF（Natural Moisturizing Factor）そして角質細胞間脂質です。

★角質層の潤いキープのカは、角質細胞内にある

天然保湿因子・NMFと角質細胞間脂質です。

ＮＭＦは、水分を取り入れる働き（吸湿性）と水分を抱え込む働き

（保湿性）が優れていて、 とらえた水分を逃がさず、角質層の水分

維持に大きな役割を果たしています。NMFが多い肌程、潤いが多いと言えます。

・角質細胞間脂質

セラミドや脂肪酸などでできている角質細胞間脂質は、約半分はセラミドで

できていて、保湿成分としての機能を持っています。

水分となじみやすい親水基、そして油脂となじみやすい親油基からでできて

いて、水分層と脂質層が交互にあることで、まさに水も漏らさぬしなやかな

防御壁になっているわけです。

角質細胞間脂質・水分・角質細胞間脂質・水分…というように、

何層にもサンドイッチのように角質細胞のすき間を埋め、水分の蒸発を防ぎ、

潤いを保つ働きをしています。

※角質層の角質細胞（NMF・水分）と角質細胞間脂質(セラミド・油分）の層が、

　乾燥、紫外線、ほこり、細菌などの外的刺激から守る働きをしています。これをバリア機能といいます。

ここで前回のブログと同じく、お家に例えてみましょう。

表皮が瓦屋根（表皮＝瓦屋根）となり、家を守ってくれています。

瓦屋根の瓦が角質細胞で、瓦の接着剤が角質細胞間脂質にあたります。

瓦屋根は雨、風などから家を守るためにあり、瓦が飛ばないように、隙間にセメントの

ような接着剤が塗られ、瓦はきれいに並べられ、丈夫な屋根が作られています。

しかし雨、風などの影響（外的刺激）を受けて、接着剤＝角質細胞間脂質がはがれると、

瓦＝角質細胞がめくれあがったりして、屋根に隙間ができたり、瓦があちこちなく

なったりして屋根に穴が開いてしまいます。そうなると家の中を壊してしまいます。

その表皮＝瓦屋根を壊れたままにしておくと、家自体＝真皮の老朽化が進んでしまいます。

また年数が経ってメンテナンスをしなければ、瓦＝角質細胞自体も耐久性がなくなり、雨もりを起こしたりと、

家＝真皮の中を守れなくなってしまいます。

 ※真皮(コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸）については後程のブログでお話します。

これをお肌に置き換えると、瓦が整然と並んでいる時の肌の表面は滑らかですが、

外的刺激（紫外線、乾燥など）の影響を受けた肌は、角質細胞がダメージ（瓦の所々がめくれ上がって

隙間ができたり、穴が開いてしまった状態）を受け、バリア機能が低下して水分が蒸発しやすくなり、

肌は乾燥状態になります。

この時の肌表面はかさついたり、ざらついたりしてキメが荒くなり、そのためにバリア機能が低下して、

外からの刺激を受けやすい肌になり、さらに肌荒れを起こしたり、小じわができたり、乾燥肌、敏感肌に

なってしまいます。　　

その結果、シミ、シワ、たるみなどのお肌の老化現象が加速されてしまいます。　　　　　　　　　　　　　　　

健康な肌 滑らかで光沢があり キメが整っています。

不健康な肌 シミ、シワが目立ちキメが 粗くなっています。

 また加齢とともにバリア機能が低下してきます。ますます肌が乾燥しやすくなりますので、屋根同様に、

そして家の老朽化が進まないように、お肌のメンテナンス、毎日のお手入れが大切になってきます。

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　　◆少し長くなってしまいましたので、

　　　　　表皮で大切な役割をしている、もう一つの基底層については次回お話させて頂きます。 ◆

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表皮の角質層の保水機能というのは、NMFと角質細胞間脂質のどちらかだけで成り立つものではありませんので、

　　　　NMFの不足を補うもの（アミノ酸や各種保湿成分）、

　　　　　　　　　　　　　　角質細胞間脂質の不足を補うもの（セラミド）を

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　補ことがバリア機能を高める方法になります。

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