さてリンパ節(腺）、リンパ球は、人の身体にどの位の数が存在しているかご存じですか？

驚きの数です…(´Д｀驚)…!! 

リンパ節（腺）は、リンパ管の途中のところどころにあり、全身に約８００個位あり、

リンパ球は、約１兆個位存在しているそうです。

こんなにたくさんあるリンパ節（腺）、リンパ球は、私たちの身体の中でどんな事をしてくれているのか？

難しい言葉がたくさん出てきますが、耳にしたことがあるものもあると思います。

リンパの働きによって私たちの身体は守られていることを、改めて理解して頂ければと思います。

◆リンパ節（腺）とは？

リンパ節（腺）の大きさは、１～２５ｍｍ位で、ソラマメ状の形をしていて、

１つの場所に２～１０数個集まっています。

リンパ節は、特に胸骨の両脇や、鎖骨、首、腋下（えきか、脇の下）、骨盤、

鼠蹊部（そけいぶ、股間）、膝窩（しつか、膝の裏）、そして消化管の血管に付随して

多く見られます。

リンパ節には、周囲からたくさんのリンパ管が集まっています。

このリンパ節は、リンパ球、マクロファージ（白血球の一種でアメーバ細胞）などが

きっちり詰まった組織が網状になっています。

この網状になった組織で、細菌やウィルス、ガン細胞などを濾過し、リンパ球、

マクロファージなどにより、これらを異物として認識して攻撃しています。（防御機能・免疫機能）

またリンパ節は、新しいリンパ球や抗体(病原菌への攻撃物質）を作り出す場所でもあるとても大切な場所です。

そしてさらに、細菌やウィルス、ガン細胞などの異物が、血液中に入るのを防いで体中に回らないようにもしてくれています。　　　　

　　　　～リンパ節（腺）は、リンパ液を濾過し、防御機能と免疫機能を持ち、

　　　　　　　　　　　　                     新しいリンパ球や抗体を作り出す大切な場所です。～

◆リンパ 球とは？

血液の浸出液であるリンパ液は、リンパ管に入り、リンパ管のところどころにあるリンパ節で濾過されます。

濾過されたリンパ液の成分は、ほとんどがリンパ球で占められています。

リンパ球は、骨髄、骨盤などで作られ、大きさは８～１２μｍの球形の細胞です。

リンパ球には、自然免疫のマクロファージ（白血球の一種）とＮＫ細胞（ナチュラルキラー細胞）があり、

獲得免疫のBリンパ球とＴリンパ球などがあります。

Ｂリンパ球、Ｔリンパ球は、胸骨の下にある胸腺というところで病原菌かどうかを認識して、その病原菌への攻撃をするという

教育を受けます。

教育を受けたBリンパ球は、抗体（病原菌への攻撃物質）を作れる唯一のリンパ球となります。

またＴリンパ球は、病原菌の見張り役、攻撃の指令部隊ヘルパーTリンパ球と、その指令によって

病原菌を攻撃する狙撃部隊キラーTリンパ球に分かれます。

マクロファージは病原菌の見張り役の大本で、Bリンパ球、Tリンパ球に信号を出し、信号を受け取ったBリンパ球、Tリンパ球が

働き出します。

マイクロファージの指令を受けたＢリンパ球、Ｔリンパ球が、働きだすまでの間、少し時間がかかります。

しかしこの間、ＮＫ細胞は、マクロファージの指令に関係なく、細菌やウィルス、ガン化した細胞がいないか、

常に体内をパトロールして、見つけるとすぐに攻撃して死滅させ、ガン化や感染の拡大を防ぐ初期の防御機能を行い、

単独で速攻撃をしています。NK細胞は、最前線で活躍する重要な役割をしているリンパ球です。

このようにリンパ球は、それぞれの働きをして、協力して、チームプレーで私たちの身体は守ってくれています。

またこれらのリンパ球は、１度戦った病原菌を記憶して、遺伝しています。

リンパ球は、全身に約１兆個存在し、毎日、約１０億個が死滅し、そしてまた生成されて、約３年ですべて入れ替わります。　

このような繰り返し行われるリンパ球の営みがあるため、細菌やウィルスなどに対して記憶をして、遺伝するという必要があるのです。

　　　～リンパ球は、独自の機能を持ち、チームプレーで

　　　　　　　　　　　　病原菌と戦って、病原菌を記憶して遺伝して、

　　　　　　　　　　　　　　　　病気を未然に防いだり、治してくれたりしています。～

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　　　　　　　難しいお話になってしまいました・・・・・

　　　　　　　リンパの働きで、私たちの身体は守られている訳ですが、

　　　　　　　自分の意思とは関係なく働く自律神経の働きによって、この様なことが身体の中で行われて

　　　　　　　健康維持できています。

　　　　　　　リンパ球の中でも、特にNK細胞は、ガン化や感染の拡大を防ぐ初期の防御機能を行う

　　　　　　　とても重要なリンパ球なので、別な機会に詳しくお話しします。

　　　　　　　また自律神経についてもお話したいと思っています。

　　　　　　　さて今回お話しましたリンパ節が、滞るとどんなことが身体に起こってしまうのか？

　　　　　　　次回お話させて頂きます。

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